極楽ぼっち

ひとりの時間はこうして楽しむ

椎間板ヘルニアと京都ひとり旅

桜満開の京都へ

 早いもので7月末。今頃になって桜の話題を取り上げるのもなんですが、ちょっとお付き合いください。

 

 左股関節からふくらはぎにかけて痛みがあり、階段の昇降にも難儀するようになった。MRI検査の結果は椎間板ヘルニア。手術なんてことになったら仕事はどうしようとびくびくしていたから、病名を聞いてほっとした。とはいえ痛いものは痛い。

 

 でも、撮影旅行には行きたい。桜の時季にじっとしていられるものか。4月初旬の土曜日、午後から京都へ出かけた。長患いの肘の具合もすぐれず、カメラはコンパクトデジカメを選択。

 

 夕方、京都駅に到着。夕食は、京都タワーサンド内にある鳥せいさんで食べようと決めていた。カリッとした鶏皮(塩)と「神聖」の生原酒が、たまらなくおいしい。イートインスペースに空きがあるも、自分で料理を運ぶのは大変。店内利用を申し出て、バスターミナルで時間をつぶした。30分ほどで連絡があり、お店に戻った。

 

<img src=”kyoto.jpg” alt=”コップに注がれた日本酒”/>

京都伏見のお酒・神聖の生原酒

 

塩とたれの5串盛合せ

 アクリル板で仕切られたカウンター席に通され、いつもの5串盛合せと生の原酒を注文。揚げだし生麩も追加。やきとりはたれも良いけど、塩で味わう砂ずりと皮が最高。生原酒との相性も良く、今も思い出しただけで喉が鳴ります。他のお酒をもう一杯いただきたかったが、人気店ゆえ早めに切り上げた。

 

 地下鉄を利用し、四条のど真ん中にあるホテルへ。大して歩いていないのに、足が痛くて動かしにくい。などと言いつつ、酒を買いに行く元気だけはあるのよ。隣のコンビニエンスストアで缶ビールを買い、京都セントラルインにチェックイン。

 

 このホテルを選んだのは、木屋町通りの夜桜を撮るためだった。ライトアップされた桜並木まで徒歩数分で行けるはずが、両足ともこわばっていて歩けそうにない。撮影を諦めてシャワーを浴び、缶ビールを飲んだ。肝臓は丈夫なんだが。旅先ではテレビを見たりして深夜まで起きているが、この日は0時前に就寝。

 

ツインルームにアップグレードしていただきました

 翌朝、ベッドの上でごろごろしながら考えた。身体に負担をかけずに撮影ができる場所はないか。体調に合わせて日程を自由に変えられるのが、ひとり旅の良いところだ。敷地が広すぎない、街中の寺社なら好都合。そこでひらめいた。バスで安井金比羅宮へ行こう。参道、境内に桜の木がある。

 

安井金毘羅宮の桜

 

しだれ桜も

 11時にチェックアウト。ホテル前の停留所からバスに乗り、安井金比羅宮へ。小雨がぱらつく中、有名な縁切り縁結び碑には行列が。わたしもご祈祷をしていただいたことがあり、時々お礼参りをしています。拝礼の後、境内の満開の桜を撮影。安井天満宮の傍らにある桜の木が見事だった。風も出てきて、来週までは持たないだろう。レンズにつく雨粒の大きさが気になり、カメラをバッグに収める。天満宮の奥に鎮座する八大力尊社にご挨拶をし、安井の金比羅さんを後にした。

 

迫力のあるお顔

 

こちらは笑っているよう

 

<img src=”kyouto.jpg” alt=”京都紅葉”/>

紅葉の時期はこんな感じ

 体力を温存するため、タクシーで錦市場へ向かう。渋滞を避け、三条方面からアクセスした。桜の見頃とあって、街は人と車でごった返している。錦市場も相変わらずの混みようだった。錦平野さんでいつもの「塩味えんどう」を買う。大國屋さんのうなぎの佃煮「ぶぶうなぎ」は、お店の前を通るたびに気になっていた。食べやすくカットされたパック入りの商品があったので、初めて買う。目当てのものを手に入れ、さっと四条通へ出た。活気あふれる市場は楽しいけど、空き気味の時にゆっくり散策してみたい。平日の開店直後が狙い目でしょうね。

 

 バスに乗って京都駅へ。この辺でブランチといきたかったが、大変な人出で飲食店に入れそうもない。空腹と喉の渇きにじりじりしながら名古屋に帰り着き、駅の地下街で担々麵を食べた。おなかが満たされると、京都が恋しくなってくる。混雑しているとわかっていても、ランチにありつけなくても、身体のあちこちが痛くても、なぜかやめられない京都の旅。もう"中毒"ですわ。また行きます。消毒液と頓服薬を持って、秋にでも。