極楽ぼっち

ひとりの時間はこうして楽しむ

平城宮跡を見学しました・奈良時代に思いを馳せて

雨の朱雀門

駅チカ・R&Bホテル京都八条口に宿泊

 3月末、1泊2日で、京都と奈良に行ってきました。2日間とも断続的な風雨。カメラに防水カバーをかけて撮影に臨むも、レンズにつく雨粒が気に障る。見頃を迎えた桜は1カットも撮れなかった。

 

 夕方、京都に到着。改札内のみやげ店で弁当を買い、駅近くのR&Bホテル京都八条口にチェックイン。隣にコンビニエンスストアがあり、便利な立地です。客室に入ると、初めて見るタイプの照明器具が。棒状の蛍光灯のようなライトが、部屋の隅に立っている。ライトにはカバーがついていて、開閉して明るさを調整するしくみ。備品はベッドサイドテーブルにまとめられており、限られたスペースを有効に活用している。

R&Bホテル京都八条口・シングルルーム

 

ベッドサイド
冷蔵庫
ベッドサイドと冷蔵庫

 入浴を済ませて夕食。今夜の食事は「とり松」さんのばらずしと、缶入りの「純米吟醸玉乃光」です。丹後の郷土料理、ばらずしを食べるのはこれが二度目。酢飯の上に、おぼろ状の鯖と甘辛く煮た干ししいたけ、錦糸卵がのっており、彩りとして添えた紅しょうがが味を引き締める。酢加減も絶妙で、軽く冷やした玉乃光とともに、おいしくいただきました。

京都グルメばらずし
ばらずし
箸袋もかわいい・とり松さんのばらずし

 旅の2日目は、近鉄特急で奈良へ移動。悪天候にもかかわらず、奈良公園は観光客でにぎわっていた。傘の柄を肩とあごで支え、写り込みを避けて満開の桜にレンズを向ける。次の瞬間、風にあおられて傘が飛ばされてしまう。風はやむことなく、わたしは奈良公園を後にした。

 

 近鉄奈良駅前の観光案内所に立ち寄ると、平城宮跡歴史公園のチラシが目に留まった。以前から興味があったが、広大な敷地にひるんでしまい、行く機会がなかった。案内所のスタッフに話を訊くと、朱雀門ひろばを勧められた。歴史公園の入口にあり、長い距離を歩けなくても楽しめそう。バスに乗り、平城宮跡へ向かった。

 

 歴史公園に着くと、入ってすぐの所に遣唐使船の模型があった。乗船して中を見学できるほどの大きさだが、現代人の目には小さく感じられる。奈良時代の資料をもとに算出した定員は150人だそうだ。いやいや無理でしょ。昔の人は小柄といえども、めっちゃ密です。

遣唐使船の模型

 傘を差しながら遣唐使船を写真に収め、天平みはらし館へ移動。親子連れに交じってVRシアターを見学した。VRとアニメ、実写ドラマの3部作で平城京を学べる。大画面の迫力と相まって、思いのほか感情移入。ドラマの主人公は、渡唐直前の期待と不安に揺れる青年時代の阿倍仲麻呂。異国で官僚ににまで出世した人物を親しみ深く描いていたのが新鮮でした。

平城宮跡・みはらし館の展望デッキ

 このVRシアターを見た後、展望デッキへ上ると心に響くものがあった。VR映像と、目の前に広がる復元された平城京が重なる。すばらしい演出。時折、朱雀門の後ろを近鉄の電車が走るが、これはこれでおもしろい。過去と現在がつながっているのが見える。降雨のせいか、展望デッキは貸し切り状態。少し寒かったけれど、静かで豊かな時間を過ごした。旅するごとに、もう一度訪ねたい場所が増えていく。それが奈良。京都を愛していますが、奈良も好きです。