桜と紅葉の名所・将軍塚青龍殿
年が明けましたが、昨年4月の旅行について書きます。2025年のお花見のご参考にしていただければ幸いです。
白杖を持つようになり、一人で遠出は無理かもしれない、ついにこの時が来てしまったと絶望の淵に立たされるも、桜の便りにあっさりとその淵から引き返す。仕事を終えた金曜日の夜、京都に出かけました。

ホテルテトラ京都駅前に宿泊。チェックアウト後、街路に目をやると、大きく枝を張る桜があった。駅とは反対方向になるが、近くで見たくなり寄っていく。
満開の桜を見上げていると、夫婦と思しき70代くらいの男女が歩いてきた。二人は、これはまだきれい、などと言いながら、歩道に散った桜の花びらを拾っている。聞けば、桜の名所はどこも人でいっぱいなので、落ちたばかりのきれいな花びらを持ち帰り、水を入れたコップに浮かべて家でお花見をするという。
早起きが苦手で、朝はテンション低めのわたしだが、地元の方のすてきな発想に触れて元気が出た。急ぎ狙いをつけた撮影スポットへ。地下鉄で蹴上(けあげ)まで行き、タクシーを利用して東山ドライブウェイを上る。山頂に着くと、思ったより空いていた。蹴上駅前の混雑ぶりが嘘のよう。徒歩でアクセスする強者もいるそうですが、基本的に車でしか行けない場所なので、撮影の穴場と言えそうです。
まずは青不動明王様にご挨拶をします。青不動明王様が祀られている青龍殿は入り口がフラットで、履き物を着脱するためのスペースも広い。足が不自由で下肢装具を着けているわたしでも、安心してお参りができた。非常にありがたかったです。ずいぶん前に一度だけ、転ばないかとひやひやしながら知恩院の男段を上った。あれがピークだったのかもしれない。今は2、3段の短い階段でさえ、手すりがないとよろけてしまう。


参拝後は、京都市内を一望することができる大舞台へ。広大なウッドデッキ。靴底から伝わる、柔らかな木の感触が心地よい。ゆっくり歩いて楽しんでから、回遊式の庭園で桜を撮影した。桜の木の近くにいると、エネルギーが伝わってくるような感じがする。この神秘性を写し取りたいのだが。





庭園を上から見ることができる展望台がありました。春と秋の夜間特別拝観ではライトアップが行われる。今回は上がるのを遠慮したが、この展望台から眺めたらきれいでしょうね。想像するだけでもすばらしい景色です。
午後2時、アプリでタクシーを呼ぼうにも、1時間経っても捕まらなくて焦った。帰りの足を確保した上で行くことをお勧めします。